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鏑木清方美術館

朝晩はすっかり秋らしくなりました。
又台風が近づいていて、鬱陶しさはあるものの
ぐっすりと眠れるのがうれしいこの頃です。

先日鎌倉に萩を観に行った時
前から気になっていた”鏑木清方美術館”を訪れてみました。

私は個人美術館を訪れるのが好きで、絵画は勿論のこと
その発端がどういうものなのかを知るのも興味がひかれます。

個人美術館とは、一人の作家だけの美術館、
一人のコレクターによる美術館の二通りがあって
ここはまさに鏑木一人の作品を集めた美術館です。

美術館へは、
いつもたくさんの人でにぎわっている
鶴岡八幡宮に向かう小町通りの

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横の小道をちょっと入ると

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人一人歩いていないほどの静けさに包まれる
鎌倉市雪の下。

観光客あふれる小町通りは、脇道を一本入ると、
どこもすぐ静かになるから不思議です。

美術館はこの、静かな横道に入ったところにありました。

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ここは清方の住居でもあり画室でもあり、
清方終焉の地でもあります。
清方は、画家と同時に文筆家の顔ももっていて、
この家に来てからは、原稿用紙に向かうことが多かったそうです。


石畳を通って、玄関入口へ。
普通の家のお玄関ですね。

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中へ入ります。

清方は作家とは呼ばれませんが、たくさんの文集も出していて、
美術館に再現されている画室は畳座敷、絵の具や筆、和風のイーゼル、
そして座卓には、原稿用紙や万年筆もおかれていました。

さて、今回の展示は、大正期に描かれた美人画中心でした。

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清方は東京の下町で育っています。
下町といえど今の銀座です。
その時代の生活風俗を描いた作品の数々。
筆の先から滲み出てくるように描く女性像の美しさ、
気品の良さ、にはため息の出るほどでした。

下町育ちの清方はにぎやかなところが好きだった一方で
家の中がうるさいのは嫌だったといいます。
この鎌倉雪の下は、まさにその格好の場所のようです。

小さな小さな美術館、作品も多くはありませんが、
鎌倉散策の後の、一息つける美術館でした。

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